インプラント対談その2

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インプラント対談その2 歯科放談第一弾 インプラント談義

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ヨルグ:
先生の医院には沢山の歯科医師が勤務されていますが、採用基準って何ですか?
きぬた:
出身大学や年齢は関係なく、まずは意欲や謙虚さなどを鑑みて、取り敢えず採用します。その後は、パッとしない歯科医師には退職してもらっています。
ヨルグ:
パッとしないという、意味が良くわかりませんが。
きぬた:
インプラント対談の風景言い換えれば、人気みたいなものでしょうか。別に患者さんを笑わせたり、フレンドリーになれという事ではありません。歯科医院は歯を治しに来る場所です。キチンとした診療を心掛けていれば、必ず指名の患者さんが増えます。
簡単な話が、痛くない麻酔、手際の良い治療、見た目の清潔感等、様々な要因が重なって、その歯科医師の人気が決まります。まあ、ついでにカッコ良ければ更に良いのですが、これには私も当てはまりませんので、偉そうには言えません。(笑)
ヨルグ:
なるほど。
きぬた:
一番困るのは、異常にプライドが高い歯科医師です。これって結構多いのです。 以前、自治医科大学の口腔外科に10年いたという歯科医師が、鳴り物入りで入ってきましたが、全くダメでしたね。結局、最後には辞めてもらいました。
ヨルグ:
ダメというと?
きぬた:
全員がそうだとは思いませんが、口腔外科などに10年以上もいると、開業医の感性とマッチしなくなるのです。開業医はある種サービス業に近い。その感性が全くない訳ですね。
ヨルグ:
大変な世界なのですね。
きぬた:
いやいや、そんなことはありません。歯科医師免許は国家資格です。国に守られているのです。甘えは絶対に許されません。一般のサラリーマンや自営業者の方々のほうが余程、厳しい世界だと思います。
今、当院に勤務する歯科医師はそれなりにレベルが高いと思いますよ。
もちろん、患者さんとの相性がありますので、お気に召さなければ、ドクターチェンジが出来ます。
 

歯科医院は潰れる?

ヨルグ:
聞くところによると、先生の近所でも歯科医院が2軒無くなったと、お聞きしました。
きぬた:
歯科医院が潰れる事は決して珍しい事ではなく、特に東京では頻発しています。この2軒も無くなるべくして無くなった典型的な例ですね。
ヨルグ:
具体的には?
きぬた:
インプラント対談の風景一つは某国立大学出身の先生です。当院とほぼ同時期に開業しました。1996年頃ですね。直線距離にして100メートル先です。
二つ目は某私立大学出身の先生です。元々、世田谷だか調布に本院があります。 全部で5軒位の医院を経営されていたみたいです。西八王子はその中のひとつ、つまりは分院です。この先生は手が込んでいました。当時、私の医院でスタッフを募集していたのですが、そこに自分の歯科医院の衛生士を忍び込ませてきたのです。そして、当院の来院患者数、売上等を調べて、満を期して直線距離にして150メートル先に平成18年頃に開業したのです。
ヨルグ:
そんな事があるのですね。驚きです。
きぬた:
私だって驚きましたよ。しかし結局、5年位で無くなってしまいました。
ヨルグ:
きぬた先生はどうしてその2軒が潰れたと考えますか?
きぬた:
至って簡単な理由です。センスが悪いのです。腕も感性も。
ヨルグ:
センスとは?
きぬた:
インプラント対談の風景歯科医院経営の基本は地に足を付けて、日々研鑽しながら、技術を磨き、謙虚な気持ちで、地味に診療を続ける事の一点に尽きます。某国立大学出身の先生は、医院の受付正面に「○○大学卒業」と大きく書いた卒業証書のコピーを張り付けていました。そのセンスが悪いのです。
どうしてもやりたいなら、むしろさりげなく、片隅に置いた方が効果的です。しかも大きくではなく、小さく。そもそも大学名で全てが解決するのなら、これほど簡単な事はありません。
天皇陛下の手術も3浪して日大医学部に入学した先生(順天堂の教授)ではなく、東大理Ⅲを主席で卒業した先生に任せればいいという事になってしまいます。
我々は職人です。技術を売りにしなくてはいけません。
ヨルグ:
たしかにそうですね。
きぬた:
さて衛生士を送り込んできた先生ですが、こちらが潰れたのは言うまでもなく、分院だからです。雇われ院長とスタッフだけで運営すればどうなるのか?
そういえば、その雇われ院長とスタッフが、患者さんの目の前で、昼食は何を食べるのか、大声で盛り上がっていたと聞きました。そんなものです。
私の所にスタッフを送り込むほどの情熱があるのなら、本院を大きくして、そこにエネルギーを集中させるべきだったのです。最後の3年間は、雇われ院長が頻繁に辞めてしまうのか、診療日が週3~4日になり、最後は不定期になっていました。あまり頭が良い人がやる事ではありませんね。
ヨルグ:
まあ、私からは何も言えません。(笑)

 

インプラント対談の風景

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